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グロプ G-850 ストラト2C(Grob G-850 Strato 2C)は、ドイツの高高度実験機である。2基のターボチャージャー付ピストンエンジンと複合材料製の非常に長いスパンの主翼を備えている。1990年代に1機が製造され最後の飛行でピストンエンジン付航空機の世界高度記録を樹立したが、その後計画は破棄された。 == 開発と設計 == 1992年4月にドイツ航空宇宙センター(DLR)は、大気圏内の成層圏と気候を調査する航空機の開発を開始した〔Taylor, 1996, p.173.〕。航空機製造への複合材料の利用と1996年に運用開始予定だったイーグレット観測機の開発の成功という経験を買われて、これらの要求に合致する航空機の設計と製造にグロプ・アエロスペース社が選定された〔Jeziorski ''Flight International'' 31 January - 6 February 1996, p.66.〕。 高度24,000 m (78,700 ft)での48時間の飛行運用という要求に応じるために〔Galleithner 2004, p.552.〕グロプ社は、スパン56.5 m (185 ft 4½ in)という非常に高いアスペクト比の主翼を持つ双発機を設計した〔Bents et al. 1998, p.4.〕。この主翼はウィングレットを備え、T字型尾翼を持つ胴体の上面に取り付けられていた。2名のパイロットにより操縦されるように設計され、2名の科学者と関連する実験機器が与圧されたキャビン内に搭載された。ギャレー、休憩施設、トイレも備え付けられていた〔。 単発ターボプロップエンジン機のイーグレットとは異なりG-850は、ターボチャージャー付ピストンエンジンと高高度でそれに常時加圧された空気を送り込むためのガス発生器を稼働させるPW127ターボプロップエンジンを組み合わせた複合エンジンを2組搭載して推進式に配置していた。この方式は高高度でも出力を維持するために有利であった〔。各々のエンジンは直径6 m (19 ft 8 in)の5枚ブレードプロペラを駆動した〔。 機体製造のための型の製作は1992年11月半ばに、機体自体の製造は翌年の4月にまず尾翼から始まった。1994年に機体が完成するとエンジンの装着が始められた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グロプ G-850」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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